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フィレンツェの凍夜王子バト
ウラウラ、全部俺様のもんじゃいっ!
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少し遅めのランチにパニーニを立って食べていた。足下にはそのおこぼれを頂戴しようと、ハトが何羽かせわしく動いていた。
ハトだ。
さぁ、狩りの時間だ。
が、甲斐虎はいないので狩りは出来ない。
ちょっと寂しい。
パニーニをちょことちぎってポイッと投げると、ハトが寄ってくる。動物大好きの私はポイッポイッと投げながら、パニーニをほおばっていた。ハトは入れ替わり立ち替わり私の前にやってきてはパンをついばんでいた。
そのうち、一羽のハトが私がご飯をくれることを覚えたらしい。私の前を自分の縄張りとして、他のハトが来ると追い払い、もの凄い勢いでご飯を食べている。この動き、この性格、私はこのハトに「凍夜王子」と名前を付けた。
王子は私の前を何度も往復しながら自分の縄張りを保持し、私からパンを食べていた。たまに遠くのハトにあげようとパンを遠くに投げるのだが、王子はもの凄いスピードで
追いかけて食べてしまう。
ハトの中には真っ黒のハトがいて、「あくあ」と命名した。私はあくあにもパンをあげたくて、あくあの方にもパンを投げたののだが、凍夜王子が猛烈な勢いで走っていって、あくあの分も奪って食べてしまう。食べるとすぐに走って戻ってきて、私の前をウロウロ。
そのうちパニーニも無くなってしまった。王子はご飯がもらえないと判ると「けっ、もうくれねぇのかよ」と他の所へ行ってしまった。ドコまでも俺様。凍夜にそっくりだ。
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